ロンドン市場 午前 ユーロ軟調、ドル円は105円台定着できず

2014年01月08日 20:25

 ロンドン午前はユーロ売り・ポンド買いが優勢。ユーロ圏と英国の金融政策見通しの格差も意識され、ユーロポンドは0.8280ポンドを割り込む水準までユーロ売り・ポンド買いが進んだ。時間外の米10年債利回りが上昇気味に推移してドル買いが優勢となるなか、ユーロドルは1.36000ドルの厚めの買いを消化すると、前日安値1.3596ドル割り込んで1.3580ドルまで下値を広げた。ユーロ円も序盤の143.19円を高値に、一転して142.21円まで安値を更新する動きとなった。一方でポンドは底堅い動きとなり、ポンドドルは1.6431ドルまで上昇した。ポンド円は172.57円まで上値を伸ばしたが、円の買い戻しを受けて171円後半まで押し戻された。欧州タイムに発表された独11月失業率は、市場予想や前回から横ばいの12.1%となり、同小売売上高は前月比+1.4%と市場予想の+0.1%を大幅上回ったが、ユーロに目立った反応は見られなかった。
 日経平均の大幅な反発を好感した円売りの流れを引き継ぎ、ドル円は早朝に105.14円までレンジ上限を広げたが、欧州株やダウ先物のさえない動きを眺めながら104.65円付近まで押し戻された。また、加ドルは緩やかに売りが継続。ドル/加ドルは1.0829加ドルまで上昇して2010年5月以来の加ドル安水準を更新。加ドル円は96.83円まで下げ幅を拡大した。
 オセアニア通貨は方向感に乏しく小幅な上下動。豪ドル/ドルは0.89ドル前半、NZドル/ドルは0.82ドル後半での推移が続いた。東京タイムに2008年2月27日以来の87円乗せを達成し、87.08円まで買い進まれたNZドル円も上げが一服し86円後半で小動き、豪ドル円は93円半ばを中心に上下した。