ロンドン市場 午前 ユーロ円、4年半ぶりの139円台 後半伸び悩む

2013年11月28日 21:51

 ロンドン午前の為替市場は、ユーロが高値を伸ばす展開。本日発表されたスペインの7-9月期GDP確報値が前年比-1.1%と速報値-1.2%から小幅に上方修正されたほか、イタリア・景況感指数の改善など、ユーロ圏経済の回復期待がユーロ高を促した。ユーロドルは昨日高値を上抜けて1.3619ドルまで足元のレンジ上限を広げ、ユーロ円は139.15円と2009年6月5日以来の高値を塗り替えた。イタリアの景況感指数は83.2と前月の79.9から大きく改善したほか、ユーロ圏11月経済信頼感は98.5と2011年8月以来の高水準となった。
 とはいえ、独雇用統計で失業者数の伸びが市場予想よりも悪いなど、域内の指標結果は全体的にまちまちで、好調な部分だけに反応した感じは否めず。こうしたことから、ユーロ上昇の勢いも限定的で、取引一巡後はユーロドルが1.35ドル後半、ユーロ円が138円後半へ下げてもち合う格好となった。
 ポンドドルもしっかり。ユーロの上昇に連れたほか、「住宅ローン融資のための資金調達スキームを2014年に終了へ」などの内容が明らかとなった英金融安定報告書を受けて、ポンドドルは1.6353ドルまで上昇幅を拡大。ポンド円も167.16円まで日通しの高値を塗り替えた。豪ドルはじり高。東京タイムで発表された好調な豪指標結果が尾を引き、買い戻しの流れが継続。豪ドル円は93.51円、豪ドル/ドルは0.9149ドルまでレンジ上限を拡大した。この間、ドル円は102円前半で小動き。他通貨が対ドル・対円で上昇したことに挟まれて動意は鈍かった。