ロンドン市場 午前 ユーロ下落、弱めな経済指標や要人発言を意識
2014年03月25日 20:52

ロンドン午前の為替市場は、ユーロは上値の重い展開。独連銀総裁がマイナス金利はユーロ高の対抗策となり得るとの見解を示したほか、独Ifo景況感が全体的にさえない結果となったことがユーロの重しとなった。独Ifo景況感は110.7(予想 110.9)、同景気期待指数は106.4(予想 107.7)、同現況指数は115.2(予想 114.5)だった。
ユーロドルは、1.3804ドルまで下げ幅を広げた。これより先には、Ifoの現況指数を好感して1.3848ドルまで上昇幅を広げる場面もあった。ユーロ円も、141.09円まで本日安値を塗り替えた。ポンドは底堅い展開。小売物価指数が予想比強めの結果となったほか、ユーロポンドの下落を通じたポンド買いの流れがポンドを下支えした。ポンドドルは1.6513ドルまで上昇幅を広げた。ただ、英国のインフレ鈍化傾向が続いているほか、英銀行協会が発表した住宅ローン承認件数が前月から低下したことで、一方向に上昇幅を広げる展開にもならなかった。ポンド円は、序盤に168.39円まで安値を更新した後は、168円半ばから後半でもち合う格好となった。
一方で、オセアニア通貨は欧州通貨に対して強含んだことを受けて、対ドル・対円でもしっかり。豪ドル/ドルは0.9158ドルまで上昇幅を拡大し、NZドル/ドルは0.85ドル半ば、豪ドル円は93円半ば、NZドル円は87円半ばで底堅く推移した。この間、ドル円は小動き。102.10円までレンジ下限を塗り替える局面もあったが、材料が不足する中で値動きは限定的だった。
