ロンドン市場 午前 ユーロは独Ifoで上昇も伸び悩み、本日安値更新

2014年01月27日 20:34

 ロンドン午前は、強い独Ifo景況指数を受け、ユーロドルが一時1.3717ドルまで上昇した。しかし欧州株が軟調に推移するなど、新興国リスクを懸念して市場のムードは重い。ユーロドルもその後は押し戻され、限られたレンジの動きながら1.3668ドルまで本日安値を更新した。
 ドル円は、欧州入りにかけて円売りが強まると一時102.77円まで上昇。ただ、その動きが一服し、強い独Ifoを受けて対ユーロなどでドルが弱含んだこともあって102円前半へ下押し。しかしドル相場の方向感も定まらず、その後は東京タイム午後から続く102円半ばを中心とするレンジでの推移となった。ユーロ円は、ユーロドルとドル円の動きに挟まれ、140.70円まで上昇後に140円前半へ下押すなど、限られたレンジで上下した。
 ポンドは、対ユーロでの買いを手掛かりに、先週末の下落幅を取り戻す動きに。ポンドドルは一時1.6571ドル、ポンド円は170.10円まで上昇。ただ、ポンドドルの反発もまだ先週末からの下落幅の半分程度。来週行われる英金融政策委員会(MPC)で低金利政策維持のためフォワードガイダンスが修正される可能性も高く、ポンド買いを抑制する要因も散見される。
 資源国通貨はまちまち。豪ドル/ドルは0.8742ドルまで小幅高。NZドル/ドルも一時0.8260ドルまで上昇するも、0.82ドル前半へ押し戻され、方向感は定まらなかった。豪ドル円は89.74円、NZドル円は84.82円、加ドル円も92.87円まで円売りを先行させたが、新興国リスクが懸念されるなか様子見ムードも強く、大きく上値を伸ばす動きにはなっていない。