ロンドン市場 午前 ユーロは独連銀の見解を支えに上昇

2013年08月19日 21:03

 ロンドンタイムの為替市場は、ユーロやポンドが上昇。ユーロは、独連銀が「ECBのガイダンスは利上げの可能性を排除せず」、「インフレ圧力が顕在化すれば利上げはあり得る」との利上げに前向きとも受け取れる見解を示したことが手掛かりとなった。またポンドに関しては、足もと英経済の回復が意識されるなかで、英10年債利回りが6日続伸していることが下支えとなったもよう。そのほか、クロス円を中心に円売りが意識される場面も見られた。
 ユーロドルは上昇幅を拡大。ロンドンタイム早朝は、東京タイムでのドル買い戻しの流れを引き継ぎ1.3315ドルまで下落した。ただ、1.3300-15ドルに観測される断続的な買いが下支えとなり大台割れを回避。短期勢のショートカバーからもち直し気味に推移するなか、独連銀の見解を受けて1.3375ドルまで上ぶれ。先週末高値1.3380ドルに迫った。ユーロ円も131.05円まで水準を上げた。また、ポンドも英金利上昇を手掛かりに買いが強まり、ポンドドルは1.5674ドル、ポンド円は153.50円まで上昇幅を広げた。
 一方で、オセアニア通貨は失速。NZドルはフロー主導で買いが先行し、NZドル/ドルは0.8164ドル、NZドル円は79.90円まで上昇幅を拡大した。しかし、欧州通貨に対して売りが強まったことから、対ドル・対円でも上値が重くなり、NZドル/ドルは0.8115ドル付近、NZドル円は79円半ばへ押し戻された。また豪ドル/ドルは、0.9144ドルまでレンジ下限を広げた。豪ドル円も、90.14円まで上昇幅を広げた後は89円半ばへ押し戻された。