ロンドン市場 午前 ユーロは一段高、中国緩和観測も後押し

2014年03月13日 21:27

ロンドン午前の為替市場は、ユーロが一段高。ユーロ圏経済に対する前向きな見方が広がったことがユーロ買いを誘った。また、東京タイムに一時的にリスク回避ムードを強めるきっかけとなった中国経済をめぐっても、足もとの経済状況をかんがみて当局が金融緩和に踏み切るのではとの観測が浮上。前向きな見方につながったことがリスク選好的なドル安を促し、ユーロを下支えした。
 ユーロドルは、1.3950ドルに観測されたオプションバリアをこなして1.3967ドルまで上昇幅を拡大。1.39ドル後半にも断続的に売りオーダーが並ぶほか、ウクライナ情勢に対する警戒感もあって上値は伸ばしきれなかったが、1.39ドル半ばでしっかりだった。また、先行きに対する期待感から資源国通貨も堅調。NZドル/ドルは0.8579ドル、ドル/加ドルは1.1054加ドルまで資源国通貨高が進んだ。資源国通貨は対円でもしっかりで、豪ドル円は93円前後、NZドル円は87円後半でもち合ったほか、加ドル円は92.76円まで上昇幅を拡大した。
 この間、ドル円は102.41円まで下落。米長期金利が低下気味に推移したほか、他通貨に対してドルが下押ししたことが影響した。とはいえ、リスク回避に伴う資金の逃避先としての円の需要は見られず、ドル円の下押しは限られた。
 
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