ロンドン市場 午前 ユーロが独歩高、材料難で勢いは限定的

2013年11月11日 20:45

 ロンドン午前の為替市場は、ユーロが独歩高。ユーロは、ECBの追加刺激策に対する思惑から上値の重い展開が続いていたが、ECBの利下げ余地が限られるなかで下押しが限られたことからユーロを買い戻す流れが進んだ。ユーロドルは1.3407ドル、ユーロ円は132.90円まで日通しの高値を更新した。ただ積極的に買い戻すだけの明確な手掛かりも少なく、ユーロの上昇幅は限定的だった。また、ユーロポンドは0.8385ポンド、ユーロ/豪ドルは1.4325豪ドルまでユーロ高が進んだ。
 他通貨は、材料不足のなかで対ユーロの動向に連れ対ドルでも上値が重くなった。ポンドドルは、序盤こそユーロドルの上昇に引っ張られて1.6020ドル付近まで水準を戻したが、後半はユーロポンドでポンド安が進んだことが重しとなり、1.5979ドルまで下げ日通しの安値をつけた。また豪ドル/ドルも、0.9357ドルまで下落した。
 また、手掛かり難から円の方向性も定まらず。ドル円は、底堅いユーロ円に引っ張られて99.10円台まで水準を戻したほか、加ドル円も94.73円までレンジ上限を広げた。一方で、豪ドル円やポンド円の上値は重く、ポンド円は158円後半から158.40円付近まで押し戻され、豪ドル円は92.76円の本日安値をつけるなど、方向性はまちまちだった。