ロンドン市場 午前 ユーロ、各国PMI受け上値が重くなる
2014年03月24日 21:00

ロンドン午前の為替市場は、ユーロがさえない展開に。仏を除いて、独やユーロ圏PMIがさえない結果となったほか、ウクライナ問題をめぐる懸念がくすぶったことがユーロの上値を重くした。
ユーロドルは、売りが優勢に。序盤に発表された仏3月製造業・サービス業PMIが揃って景気の拡大・縮小の分かれ目である50を上回ってきたことで、一時1.3827ドルまで上昇幅を広げた。しかし、その後の独・ユーロ圏PMIが予想比弱めとなったことが重しとなりユーロ買いが反転。また、リーカネン・フィンランド中銀総裁がウクライナ情勢の悪化は景気の下向きリスクであるとの認識を示したほか、ルッテ・オランダ首相がウクライナ問題をめぐりG7が本日協議すると述べたことで、改めて同問題への警戒心が強まった。ユーロドルは1.3764ドルまで下落幅を広げた。ユーロ円も141.89円まで上昇後に141.10円付近まで押し戻された。
他通貨も、ユーロの上昇が一服する中で対ドル・対円での買いが一巡。ポンドドルは1.6511ドルを高値に1.6480ドル付近、ポンド円が169.44円まで上昇後に168円後半で上値が重くなった。この間、ドル円は102円半ばで上下動。ユーロ円が高値更新する場面で102.65円まで高値を塗り替える場面が見られたが、米FOMC後につけた高値102.69円を超るだけの力強さは見られず。クロス円の上値が重くなると、ドル円も伸び悩んだ。
こうした中で独り気をはいたのが、豪ドル。対NZドルでの買い戻しが幅広い通貨へ波及し、豪ドル/ドルは0.9116ドルまで上昇幅を広げたほか、豪ドル円は93.43円まで本日高値を塗り替えた。

