ロンドン市場 午前 ポンド堅調、ユーロは主要国GDPで上昇も失速

2014年02月14日 21:14

ロンドン午前はポンドが堅調。ポンドドルはオプションバリアの売りをこなして2011年5月以来の1.67ドル乗せを達成、1.6716ドルまで上げ幅を拡大させた。この日発表されたユーロ圏主要各国の10-12月期GDPがおおむねポジティブな結果となり、英国の最大の交易相手国であるユーロ圏の景気回復期待が、弱かった外需の持ち直しへの思惑を高めたことも背景。早期の利上げ期待を後押しした英インフレ報告後の強地合いのなか、対ユーロでも買いを強めていった。一方でユーロは仏や独のGDPが予想比で上振れたことをきっかけに、先月下旬以来の高値を塗り替える1.3716ドルまで買いを先行させた。ただ、米長期金利の持ち直しを背景に序盤のドル安が反転したことや、ユーロポンドでのユーロ安に上値を圧迫されてこれまでの上げ幅をほとんど帳消しにした。
 他通貨はドルや円の上下に振れる展開。豪ドル/ドルは0.9044ドル、NZドル/ドルは0.8385ドルまで買われたあとに上昇幅を縮小。クロス円はユーロ円が139円半ば、ポンド円が170円前半まで下押しから水準を回復させた。本邦株安を背景に進んだ円高は、上海総合株価指数の高値引けや欧州株の上昇、米長期金利の持ち直しを背景に反転しており、豪ドル円やNZドル円も買い戻された。ドル円も102円手前まで下げ幅を縮小させている。