ロンドン市場 午前 ポンドや豪ドルが下落も、本番は明日以降
2013年12月04日 21:59

ロンドン午前の為替市場では豪ドルやポンドが売られた一方で、ユーロや円に方向感は見られなかった。豪ドル/ドルは東京タイムに発表された弱い豪GDP後の豪ドル売りが続き0.9008ドルまで下げ幅を拡大。3カ月ぶりの安値を更新している。ポンドドルは一時1.6328ドルまで下げ幅を広げた。英サービス業PMIが市場予想を下回ったことからポンド安が加速した。ただ、発表前から思惑主導でポンド売りとなっていたため、発表後にはポンド売りが一部巻き戻されている。
加ドルも売り優勢。ドル/加ドルは1.0678加ドルまで加ドル安推移。本日はカナダ銀行(BOC)が政策金利と声明を発表する。
一連の欧州各国のサービス業PMIはフランスやイタリアが弱く、ドイツやスペインは強かった。ユーロ圏のサービス業PMI並びに総合PMIは速報値からやや上方修正されている。スペインの強いサービス業PMIが発表された後にユーロ買いが入り、フランスやイタリアの弱い結果でユーロ買いが休止された格好で、ユーロのトレンドにはつながらず。ユーロドルは1.3568ドルへ弱含む場面もあったが、1.35ドル後半での上下動にとどまった。明日の欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて模様眺めムードも強い。
ドル円は米長期債利回りの上昇を背景としたドル買いから102.84円まで強含んだが勢いはなく、102.50円付近へ伸び悩んだ。ただ、下方向を試すわけでもなくロンドン午前の方向感は乏しかった。夜間取引で大証日経平均先物は50円安の15420円まで軟化したものの、日中のレンジ内におさまっている。米量的緩和(QE)が縮小開始となるタイミングを推し量るため、本日発表の米ADP雇用者数や週末の米雇用統計が注目されている。
クロス円ではポンド安や豪ドル安を背景に、ポンド円は167.50円付近まで重くなったほか、豪ドル円は92.42円まで一段安に。ユーロ円は139.60円付近まで水準を切り上げたが、139円半ばで方向感が薄かった。
