ロンドン市場 午前 ポンドが急伸、英失業率は予想以上に改善
2014年01月22日 20:40

ロンドン午前は、ポンドが急伸。英11月ILO失業率(3カ月)は市場予想の7.3%に対し、7.1%となり、前回に続き予想以上に改善している。英失業率は、イングランド銀行(BOE)のフォワードガイダンスでの目標7%に近づいた。この結果を受けて、ポンドドルは1.6451ドルを安値に1.6552ドル、ポンド円は172.75円まで大幅上昇した。ユーロポンドも昨年1月以来のユーロ安・ポンド高の水準となる0.8180ポンド付近まで急落した。また、1月8-9日開催分のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)議事録が公表され、議事録では失業率がBOEの基準を達してもすぐに利上げする必要はないとの認識を示し、昨年第4四半期や今年第1四半期のGDPが上振れる可能性も指摘した。
ポンドが主役で、ドルや円の動意が薄い。米10年債利回りは時間外の取引で2.85%台に上昇したが、ドルの動意につながっていない。ドル円は、黒田日銀総裁の現状では追加緩和の必要性がないとの見解を示した会見を受けて、上値が重くなるも104円前半で小じっかり。ユーロドルは、ユーロクロスでの豪ドル買戻しやポンド買いが重しとなるも下押しは1.3535ドルまでにとどめ、ユーロ円は141円前半での小動きが続いた。
強い豪CPIを背景に豪ドルは堅調地合いを維持し、豪ドル/ドルは0.8888ドル、豪ドル円は92.70円まで上昇し、高値圏での推移を続けたほか、NZドル/ドルは0.83ドル前半、NZドル円は86円後半で横ばい。このほか、昨日に1.10加ドルの大台突破まで加ドル安が進んだドル/加ドルは1.09加ドル半ば、加ドル円は95円前半で小動き。
