ロンドン市場 午前 ドル高、加ドルは対ドルで09年以来の加ドル安
2014年01月21日 20:41
ロンドン午前は、米長期債利回りの上昇傾向を眺めながらドル買いが先行。ヒルゼンラス氏が、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)では当初の予定通りに資産購入枠が100億ドル規模で縮小されると指摘したことが引き続き材料され、欧州タイムに入ってもドルが堅調に推移し、ドル円は104.75円までレンジ上限を広げた。ただ、年末のバーナンキFRB議長の会見内容に沿った観測であるため、ドル買いの流れは限られた。また、ユーロ圏1月ZEW景気期待指数は前月分を上回ったが、独1月ZEW景気期待指数は市場予想を下回るなどまちまちの結果となり、ユーロ相場の反応は鈍かった。
資源国通貨は弱含んだ。ドル/加ドルは節目である1.1000加ドルに観測されていたオプションバリアを突破し、2009年9月以来の加ドル安水準となる1.1019加ドルまで加ドル安推移した。加ドル円も上げ幅を吐き出し、94.94円まで反落した。また、東京タイムで堅調推移が続いたオセアニア通貨も、豪ドル/ドルは0.8777ドル、NZドル/ドルは0.8296ドルまで下押した。対円では、ドル円の底堅い動きが支えになったものの、対ドルでの下落を背景に、豪ドル円は91円後半、NZドル円は87円付近にやや水準を切り下げた。
一方の欧州通貨は、ドル買い先行の局面でも下げ幅は限定的。ユーロドルは1.3525ドルを安値に下げ渋り、1.35ドル前半で底堅く推移した。昨年末からユーロ圏の短期金利は高止まりを続けていることや、対オセアニア通貨でユーロ安の巻き戻しの動きもユーロの下支えになったもよう。ポンドドルは1.6407ドルまで下押し後は、ユーロポンドでのユーロ売り・ポンド買いを受けて1.6453ドルまで反発した。対円では、日通しの堅調さを維持し、ユーロ円は141.85円、ポンド円は172.23円まで高値を更新した。堅調推移が続いたポンドは、英1月CBI製造業受注指数が予想外のマイナスとなったことを受けて上げが一服した。