ロンドン市場 午前 ドル売り一服、米長期金利は下げ基調

2013年07月18日 20:10

ロンドンタイム午前は、目立った材料がないなかで、昨日の海外時間から続いたドル買いの流れが一服。ポンドやオセアニア通貨を中心にドルは売り直された。ただ昨日のバーナンキFRB議長の証言を受けて、「緩和政策自体はまだ継続しても、近いうちに量的緩和の縮小が開始されるとの見方が基本スタンスである」との認識が広がるなかで、ドルの下押しは限定的だった。またドル円が伸び悩んだことで、円安の勢いも限られた。この日発表された経済指標では、英6月小売売上高(自動車燃料含む)は前月比+0.2%、前年比で+2.2%となった。
 ポンドドルは堅調。英6月小売売上高(自動車燃料含む)は+0.2%と市場予想+0.3%を下回ったものの、事前予想で減少を見込む参加者がいたことから、結果発表後には買い戻しが優勢に。その後も、ユーロポンドでテクニカルなポイントを下抜けしてポンド買いが進んだことから、ポンドドルは1.5243ドルまで上昇幅を拡大した。ポンド円も152.49円まで上昇した。ユーロドルも下げ一服。ドル高の流れが緩和したことで、1.31ドル前半まで切り替えした。ただ、前述したように対ポンドでの下げが重しとなり、ユーロドルは上値を伸ばしきれなかった。その他では、軟調な地合いが続いていたオセアニア通貨も反発。豪ドル/ドルは0.9137ドルを安値に0.91ドル後半、NZドル/ドルは0.7848ドルを底値に0.79ドル付近まで持ち直した。
 こうした動きを受けて、ユーロ円は131.47円、NZドル円は79.08円、スイスフラン円は106.41円、加ドル円は96.22円までそれぞれ上昇幅を拡大する場面が見られた。ただ、ドル円が100.35円を高値にその後伸び悩んだことで、クロス円の上値も限られた。