ロンドン市場 午前 ドル売り・円売りも動意限定、ドル円104円前半

2014年01月20日 20:33

 ロンドン午前では、東京タイム午後の流れを引き継ぎ円売りが先行し、欧州通貨を中心にドル売りも進んだが、新規材料が乏しく、NY市場がキング牧師生誕記念日の祝日で休場ということもあって、値動きは限られた。ドル円・クロス円の下押し局面では、押し目買い意欲が強いものの、調整の円買い地合いも継続されている印象で上値も重い。
 ドル円は104円前半でしっかりも、東京タイム早朝につけた高値104.32円を試す動きもなく、104.20円前後で動意が鈍かった。欧州株はさえない動きが続いたが、為替市場ではリスク回避の円買いの動きが強まらず、クロス円はしっかり。ユーロ円は141.38円、ポンド円は171.49円、豪ドル円は91.87円まで上値を伸ばしたほか、一時軟調だったNZドル円も86円付近まで水準を切り返した。今月末からの旧正月を前に中国の短期金利が上昇しているなかで、中国人民銀行(PBOC)は一部の大手銀行に短期流動性を供給すると伝えた。
 主要通貨は対ドルでも買い戻しが優勢。ユーロドルは1.3562ドルまで上値を伸ばし、先週末の強い英小売売上高を背景に堅調地合いを維持しているポンドドルも1.6452ドルまでレンジ上限を広げた。また、中国GDPを好感した豪ドル/ドルは、PBOCの流動性提供もポジティブな材料に0.8816ドルまで上げ幅を拡大。NZドル/ドルは、豪ドル/NZドルでの豪ドル買い戻し・NZドル売りが重しとなり0.8213ドルまで弱含んだが、ドル売り優勢の流れを受けて0.82ドル半ばまで切り返し、下げ幅を消した。