ロンドン市場 午前 ドル円104円半ば、他通貨は材料難でいって来い
2014年01月16日 21:58
ロンドンタイム午前の為替市場は、手掛かり不足で方向性の見定めづらい展開に。序盤こそ、足もとのドル高地合いを引き継いで幅広い通貨に対してドルが強含んだことから、ユーロや豪ドルを中心に他通貨の上値は重くなった。しかし、この日注目されていた独・ユーロ圏消費者物価指数・確報値がともに速報値や市場予想に一致し材料視されづらかったほか、米経済指標や同金融当局者の講演がNYタイムに続くことから、これらの結果を
見極めたいとのムードが広がり、市場は徐々に動意を失った。
ユーロドルは、ノワイエ仏中銀総裁が「必要なら追加措置の用意ある」と述べたこともあって、1.36ドル前後まで下押しした。しかしさらに売り進むような材料は見当たらず、下げ一巡後は1.36ドル前半まで反発してほぼいって来いとなった。ポンドドルは、1.6315ドルまで下押しした後に1.63ドル半ばまでもち直したが、対ユーロで緩やかにポンド安が進んだため戻りも鈍かった。そのほかでは、豪ドル/ドルが安値更新後に下げ渋る格好に。本日の豪雇用統計の内容が蒸し返されて、0.8777ドルまで下げ幅を拡大した。その後は、他通貨と同様に調整的な買い戻しが入り0.88ドル付近まで下値を切り上げた。
クロス円も売り先行。欧州株がさえない展開となったほか、ドルに対して他通貨が下げたことが重しとなり、ポンド円は170.88円、豪ドル円は91.94円、NZドル円は86.90円まで下げ幅を広げたほか、ユーロ円も142.40円台まで緩む場面があった。この間、ドル円は材料不足から104円半ばでもみ合いを続け、目立った動きは見られなかった。