ロンドン市場 午前 ドル円は103円台が目前に、米利回り上昇で
2013年12月02日 20:53
ロンドン午前の為替市場ではドル円が102.89円まで上昇し、約半年ぶりの高値を塗り替えている。リスク選好的な円売り圧力が継続しているなかで、米長期債利回りの上昇を背景にドル買いが入った。実質感謝祭の連休明けとなる米10年債利回りは5bp程度上昇。103.00円にはオプションバリアが観測されており、一気に節目を上抜けていくほどの勢いはなかったが、高値から弾き返される動きは限定的で上昇トレンドは依然として安定している。
ユーロドルは1.3526ドルまで下落。ロンドン早朝にかけてはユーロ円の上げにつれて1.3616ドルまで強含んだ後に反落。本日発表された欧州各国の製造業PMIはスペインが弱かったほかは強めの結果だったがユーロ買いにはつながらず。対主要通貨でのドル買いや対ポンドのユーロ安に圧迫された。今週の欧州中央銀行(ECB)理事会を控えて警戒感もありそうだ。
年初来高値圏で推移したポンドドルは1.64ドル割れへと伸び悩み。本日発表された英11月製造業PMIは2011年2月以来の高水準だったがポンド買いは控えめで、東京タイムの高値から押し戻される格好に。ユーロポンドは1月11日以来のユーロ安・ポンド高水準を更新。
オセアニア通貨は東京タイムからの流れを引き継ぎ買い戻しが優勢。豪ドル/ドルは0.9168ドル、NZドル/ドルは0.8224ドルまで上昇。
クロス円では、ポンド円が168.80円まで上昇し年初来高値を更新。豪ドル円は93.98円、NZドル円は84.28円まで堅調に推移。ユーロ円は139.57円まで買われた後、ユーロドルの下げに圧迫されて139円前半で重くなった。