ロンドン市場 午前 キエフめぐるニュースなく、取引は閑散
2014年03月14日 20:10
ロンドン午前の為替市場は、各通貨とも小動き。ウクライナ情勢をめぐる問題解決の糸口がなかなか見つけにくい中で、市場は見送りムードが強まった。本日にケリー米国務長官が、ラブロフ露外相と会談する予定となっているほか、ロシア帰属をめぐる住民投票を週末に控えていることや、その結果を受けた欧米の対応などを見極めたいとの思いも、積極的な取引を鈍らせたもよう。
ドル円は、東京タイムでの流れが尾を引き101.50円までレンジ下限を広げる場面はあったが、取引一巡後は101.60円付近でのもち合いが続いた。ユーロ円も、140.63円まで本日安値を塗り替えた後は、調整的な流れが中心。米系の買いが観測されたとの声が聞かれる中、141円前半まで反発して以降は同水準でもみ合う格好となった。そのほかのクロス円も、ドル円やユーロ円と同様の値動きとなった。
ドルストレートもいって来い。ユーロドルは、1.3848ドル、ポンドドルは1.6594ドルまで売りが先行したが、下げ一巡後はクロス円の下げ渋りに呼応して買い戻しが優勢に。ユーロドルは、対ポンドでのユーロ高地合いも手伝って、1.3896ドルまで上昇幅を拡大したが、積極的に買い進むような勢いはなかった。ポンドドルも、下げ一巡後に1.6629ドルまで小幅にレンジ上限を広げた。英1月貿易収支は97.93億ポンドの赤字と、市場予想の86.00億ポンドの赤字から増加したが、市場の反応はほとんど見られなかった。