ロンドン市場 午前 ウクライナ警戒感緩和、ドル円は101円後半

2014年03月04日 20:25

ロンドン午前の為替相場では、リスク回避ムードの後退による円売り・ドル売りが先行した。東京タイム終盤のプーチン露大統領が演習中のロシア軍に対して基地への帰還命令を出すとの報道を背景とした地合いが継続し、欧州株は大幅反発で寄り付き、軒並み1%超に上げ幅を拡大した。プーチン露大統領は、軍事演習はかなり前に予定されていたもので、ウクライナに派兵する必要はまだないと発言した。露大統領が好戦的な態度は示さなかったことも、リスク回避ムードを和らげた。
 ドル円は、他通貨に対してドル売りが進んだことも重しとなり、101.95円を高値に伸び悩んだが、101円後半の高値圏でしっかり。ユーロドルは1.3775ドルまで高値を更新し、ユーロ円も露大統領の発言が伝わると、高値圏の140.20円付近まで切り返した。ユーロ圏1月生産者物価指数(PPI)・前年比は市場予想を下回る-1.4%で、ディスインフレ傾向の継続が懸念される結果となったが、ユーロの反応は鈍い。ポンドも買いが先行し、ポンドドルは1.6717ドル、ポンド円は170.27円まで上値を広げた。予想比低下の英2月建設業PMIを受けたポンド売りは限定的にとどまった。オセアニア通貨も堅調で、豪ドル円は91.32円、NZドル円は85.54円、NZドル/ドルは0.8395ドルまで上昇し、豪ドル/ドルも0.89ドル半ばで底堅く推移した。
 
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