ロンドン午前 欧州・オセアニア通貨に底堅さ散見も強い方向感なし

2013年10月28日 21:01

 ロンドン午前は特段の指標発表もなく、30日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見が続き、動意は限定的だった。ドル円は97円後半で小動き。欧州株が底堅く寄り付いたこともあって、欧州通貨は戻りを試したが上昇の勢いは限定的だった。その後に欧州株も失速している。ユーロドルは1.38ドル付近から1.3810ドル台まで上昇したものの、朝方からのレンジ上限1.3818ドルを上回るには至らなかった。ユーロ円も134円後半で底堅かったものの、やはり本日のレンジ上限134.99円を上回っていない。ポンドは対ユーロでのポンド買いフローなども散見され、対ドルで1.6208ドル、対円で153.31円まで上昇した。しかしレンジを大きく抜けて上昇が進むような勢いに欠けた。英10月CBI流通取引調査が+2と4カ月ぶりの低水準となり、ポンド円が158.10円前後、ポンドドルも1.6190ドル台へ下押したが、それでも値幅は限られ、下向きの方向感を強めるまでの材料にはなっていない。
 オセアニア通貨は一時じり高。豪ドル/ドルは0.9623ドル、豪ドル円は93.98円、NZドル/ドルは0.8333ドル、NZドル円は81.35円まで水準を上げた。しかし対ドルでは先週後半から下落が続いていた自律反発の側面が強く、対円ではポンド円など他のクロス円の上昇に連れ高となっていた感がある。底堅いものの、強い上昇力を感じさせるまでには至らず上値が伸ばせなかった。ドル/加ドルは1.04加ドル半ば、加ドル円は93円半ばで推移した。