アジア為替概況 円全面高、ドル円は一時103.26円

2014年01月13日 15:02

 週明け13日のアジア市場では円が独歩高。日本が成人の日で祝日だったこの日は、序盤こそ先週末の米雇用統計の影響をさほど感じさせない静かな動きを見せていたが、ドル円が雇用統計後の安値水準を割り込んだことで下げ足を加速。クロス円でも円の買い戻しが強まった。ドル円は10日安値103.82円を割り込むとストップロスの売りを次々と誘発し、昨年12月18日以来の安値となる103.26円まで短時間で下落。売り一巡後の戻りも103.50円手前までと極めて弱く、下方向への警戒感を維持しながら推移した。クロス円も全面安。ユーロ円は141.24円、ポンド円は170.41円、NZドル円は85.94円まで下落してそれぞれ先週末安値を割り込んだ。加ドル円は足元の対ドルの弱さも重しとなって、昨年11月12日以来の安値水準94.80円まで一段安。豪ドル円は対ドルの底堅さに支えられたが93.27円まで売りが先行した。
 対ドルは各通貨で比較的底堅く推移。クロス円の下落が上値を抑えたが、米雇用統計後からのドル売り地合いにサポートされた。ユーロドルは1.3685ドル、ポンドドルは1.6508ドルまで上昇。ドル/加ドルも1.0917加ドルから1.0888加ドルまで加ドルが買い戻された。また豪ドル/ドルは0.9042ドルまで堅調に推移。対NZドルでの豪ドル安が小休止したことや、直近のもみ合いレンジを上抜けたことでテクニカル的な買いにも押し上げられた。