まもなく、イエレンFRB議長による議会証言の事前原稿公表

2014年02月11日 22:11

イエレンFRB議長は米下院金融委員会で東京時間24時から議会証言を行うが、同22時半に事前原稿が公表される。経済見通しや金融政策に関して報告する。
 
労働市場を重視するハト派とされる議長。今回は、雇用環境の改善が続けば資産購入枠の縮小ペースを維持する一方、失業率が目標を下回ったとしても政策金利は相当期間、実質ゼロ金利に留めておくことを示す見通しだ。上記のような想定内ならば特に波乱はなく、米株とドル円を支える構図となりそうだ。
一方、最近の米雇用統計を含む弱い経済指標に言及し、資産購入枠の縮小ペースを落とすなどとハト派色が強ければ、ドル円に売りが入ることが予想される。米株動向にも左右されるだろうが、ダウ平均は直近で続伸しており、景気の弱さを意識した売りが入りそうだ。
 
バーナンキ前議長は昨年5月の議会証言で「今後数回の会合で資産買い入れを縮小することは可能」と述べたことから新興国を中心に市場が荒れたことはまだ記憶に新しい。今回がイエレン議長による始めての議会証言ともあり、サプライズはなさそうだが、ビッグイベントとして気を引き締めておきたい。