これからのポイント 引き続き新興国通貨動向に注目

2014年01月28日 14:19

きょうも引き続き新興国通貨の動向が注目されそうだ。昨日はトルコ中銀が28日に緊急会合を開催して、通貨安対策のために利上げを検討することが報じられた。経常収支の改善、外貨獲得といった根本的な問題は解決されないものの、マーケットに一定の安堵感を与える可能性はあろう。ただ、対応策をうけたトルコ・リラ買いの反応が一時的にとどまるリスクもあり、市場は神経質に動きそうだ。その他、先週に大幅安となったアルゼンチン・ペソについての報道にも注意したい。当局の介入などを受けて急落は一段落したものの、ペソ高の流れを形成するには至っていない。昨日は1ドル=8.0031ペソで引けており、依然としてペソ安水準で推移していた。米FOMCがあすまで開催される。こちらも、新興国リスクを意識した市場の思惑に振り回される可能性に留意しておきたい。