【視点】 FOMC、景気判断の上方修正に注目
2014年01月29日 15:51
IG証券 マーケットアナリスト 石川順一氏
FOMC、景気判断の上方修正に注目、リスク回避ムードを後退させるか
本日は米国の主要経済指標の発表は予定されていないことから、注目は米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果のみとなる。米1月雇用統計は冴えない内容となったが、直近の米連邦準備制度理事会(FRB)要人の発言、ならびに地区連銀経済報告(ベージュブック)の内容から今月も100億ドルの減額が決定されると予想している。
FOMC後の為替相場の動向については、仮に現行の量的緩和(QE)縮小継続に加えて、FRBが景気判断を上方修正してきた場合、利上げ時期を巡る思惑から米金利への上昇圧力が強まり、ドル買い圧力が強まりそうだ。こうした状況になった場合に、より一層注目しておきたいのが米国株式の反応であり、景気回復期待を背景に米株続伸が続伸しリスク回避ムードのさらなる後退を促せば、ドル買いと円売りからドル円は105円を目指す展開となるだろう。