【視点】 米国景気の楽観的な見方がはく落、新興国不安の健在

2014年02月04日 23:04

みずほ証券・投資情報部 チーフFXストラテジスト 鈴木健吾氏
 
米国景気の楽観的な見方がはく落、新興国不安の健在
 
 昨日の米1月ISM製造業景況感指数についても寒波の影響が指摘されるが、雇用指数も昨年12月が1年ぶりの高水準となったのに対し今回は昨年6月以来の低水準にとなっており、週末に発表となる1月雇用統計の不安を先取りした格好。今年に入り楽観的な見方に傾斜していた米景気の先行きについても、やや慎重な見方が増えつつあるように見える。そのほか、通貨の下落傾向が継続している新興国では、南アフリカやトルコなどで市場から追加利上げ観測が出ているが、当局がこうした観測をけん制していることから、しばらくは次の政策対応をにらみ不安定な状況が続く公算が大きい。