【視点】 注目イベント迫る ドル円はようやく動き出すか

2014年02月27日 14:49

みずほ証券・投資情報部 FXストラテジスト 由井謙二氏
 
注目イベント迫る ドル円はようやく動き出すか
 
 本日は大雪の影響で延期されていたイエレンFRB議長の上院議会証言や、ドラギECB総裁の講演が予定されているほか、来週からは米2月ISM製造業景況指数(3日)や同雇用統計(7日)などをメインに主要な経済指標の発表が控えているので、ドル円はこうした注目材料をこなしながらようやく動意づいてくるのではないか。
 昨日のマーケットでは米1月新築住宅販売件数が予想以上に強かったことでドル買いが進んだが、足元では弱い経済指標は寒波の影響が大部分であるとの認識からそれほどネガティブに反応せず、強い指標結果にはドル高の動きをみせており、ドル円の下値に一定の耐性があることも確認されている。下値では輸入業者の買いも散見され押し目買い意欲も強いため、底堅さを維持しながら上方向へ目線を拡大していく展開が見込まれる。ただ、ISMや米雇用統計などが総じて弱い結果となれば、下値は限定的ながらも、もうしばらく現行のようなもみ合い相場が継続してしまう可能性はあるだろう。