【視点】 日米の金融政策格差がドル高の動きを生じさせやすい

2014年03月26日 18:50

みずほ総合研究所 常務執行役員 チーフエコノミスト 高田 創氏
 
日米の金融政策格差がドル高の動きを生じさせやすい
 
 ドル円相場の行方を占う重要な要素は日米の金融政策になる。米国景気に関しては、例年のアノマリーで4月以降改善の期待が高まっている。一方、為替市場の背景となる日米の金融政策については、米国の金融政策がQE3縮小に向けて着実な歩み(テイパリング)を見せ、さらにイエレン議長は3月19日のFOMCでそのペースをより速めるスタンスを
示し始めた。一方、日本では黒田日銀総裁が就任し、2013年4月4日の異次元の金融緩和から1年となるなか、追加緩和期待も存在するだけに、日米の金融政策格差がドル高の動きを生じさせやすい。