【視点】 基準線超えでドル円のマインド好転
2014年02月21日 15:16
みずほ証券・投資情報部 FXストラテジスト 由井謙二氏
基準線超えでドル円のマインド好転
このところ、ドル円は下値も固いが上値にも重さを感じさせる格好で101円台から102円後半のレンジで推移しているが、日銀が追加緩和への期待感を持たせるような政策を実施したこともあり、徐々に底堅く上方向を見据えた動きになっていくと予想する。この先、米国の景気が継続的に下振れるようなことがあればドル安が進展する可能性もあるが、足元のデータの弱さは悪天候も影響した一時的なものであるとの見方が優勢なので一方的にドル安が進む展開は想定していない。
ドル円は100日移動平均線や日足一目均衡表・雲の下限など、テクニカル面での下限水準で下げ止まって持ち直すなど底堅さが確認できている。月初に3日連続で100円後半の安値をつけてから少しずつ戻り歩調に移行しているイメージがあるので、日足一目・基準線(102.80円水準)を超えてくればマインドも良くなっていくとみている。