【視点】 ドル円 まもなくレンジ脱却の公算

2014年03月27日 18:30

 

インヴァスト証券 テクニカルアナリスト 山口哲也氏
 
ドル円 まもなくレンジ脱却の公算
 
 ドル円は週末から週明けにかけて今のレンジ相場から脱却するのではないかと予想している。テクニカル面では直近高値103.77円をつけた3月7日から、一目均衡表で重要視される時間論で基本数値の二節にあたる17日後が週明け31日に相当することもあり、日柄的にも変化が生じやすくなっている。現在は日足一目・雲の下限や同基準線が102.50円付近でほぼ重なっており上値を抑えている状態。週明け時点でこの水準を超え、レジスタンスからサポートへと転換すれば上値が軽くなっていくだろう。逆にこうした水準をこなせないようであれば、もう少し下値余地があるとみるべきか。
 ファンダメンタルズ面では米国でISMやADPなど注目度の高い指標の発表が来週は予定されており、4月4日の雇用統計を控えて強めの経済指標になりやすくなってきている。ドル円は上値の抵抗をブレイクするには現状では少し重さを感じるものの、上記のような要因を勘案すれば個人的には上方向の動きを強めていくと思っている。