【視点】 ドラギの得意技、メインシナリオではない利下げ断行
 
           
              2014年02月06日 20:46    
              									
              
	 
	 
		
		      
                        
                			
              
              
                      
            
          
        
	第一生命経済研究所 経済調査部 副主任エコノミスト 藤代宏一氏
	リスクオフ局面でハト派的な金融政策が受け入れられやすい、ECBの背中を押す要因に
	 ECB(欧州中央銀行)理事会については、メインシナリオとして今回の利下げはないと思っている。しかし皆がメインシナリオではないとしているとき利下げするのがドラギ総裁の得意技。大手通信社の予想では64名中で4名が利下げ予想だった。淡い期待だが、なんとなくやりそうとみておいてもいいだろう。
	 今後、昨年の実績の関係でユーロ圏3月CPIが前年比で下ぶれることが濃厚。先制で利下げをするとのストーリーは描きやすい。先制利下げの後に弱いCPIが出てきて、また利下げを求める雰囲気が市場で高まる可能性がある点は、ECBの選択を難しくさせる。しかし、もし利下げしたら、もう一度金融相場的なリスクオンがグローバルに広がるだろう。市場がリスクオフに傾いている局面でもあり、ハト派的な金融政策が受け入れられやすい点はECBの背中を押す要因となる。
      								      		
              					
              
              
              
              					
              
              
              
                        