【見通し】(NY市場 株式) 需給面の好循環で高値更新へ
2014年05月30日 20:26
今晩も米国市場は堅調な展開か。4月個人支出や5月シカゴ購買部協会景気指数などの経済指標などが材料となる。景気に楽観ムードが続くなか、市場予想を上回る結果にはポジティブな反応が予想されることや、多少弱含む結果にも長期金利の低下が株価を支える要因と受け止められるだろう。
NASDAQは調整局面から抜け出し、75日移動平均線上を回復した。バイオテック関連などの小型株には戻り売りが予想されるが、時価総額首位のアップルの株価が2012年9月高値(705ドル)に向けて上値追い基調を強めており、引き続きその持続力なども全体のカギとなる。
29日のNY株式相場は反発。予想よりも悪化した米1-3月期GDP改定値よりも、足元の雇用環境の改善を好感する買いが入った。ダウ平均は前営業日比65.56ドル高の16698.74ドルで終了した。
寄り付き前に発表された米1-3月期GDP改定値は-1.0%となり、市場予想の-0.5%を大きく下回った。前期比でマイナスになるのは約3年ぶりとなり、寒波の影響が予想以上に大きかった。一方、直近のデータとなる米新規失業保険申請件数が30.0万件と、予想よりも強い結果になったことを好感。足元の雇用情勢が改善基調にあることが改めて確認され、景気回復に対する楽観ムードが広がった。アップルなどのハイテク関連株が堅調だったほか、景気敏感株の一角が買われ、主要3指数は中盤以降に上げ幅を広げ高値引けとなった。
NASDAQは前営業日比22.87ポイント高の4247.95ポイント、S&P500は前営業日比10.25ポイント高の1920.03ポイントで終了した。