【見通し】(NY市場 株式) 個別物色が主体か

2014年06月24日 20:11

今晩はS&P/ケース・シラー住宅価格指数などの住宅関連指標や6月消費者信頼感指数が発表される。経済指標に対する反応は限られる公算が大きく、高値警戒感やイラク情勢に対する警戒感から利益確定売りが出やすい。一方、M&Aなどの企業再編が好感材料として下支え要因となっており、下げない相場に先高期待も強い。目先的にはモメンタム株や住宅建設関連株などへの個別物色が主体であろう。
 
 ダウ平均やS&P500は史上最高値を更新中であり、需給面に不安は乏しい。急落リスクをはらむ動きではあるが、地政学リスクが少しでも和らげばチャート上では大陽線を形成できる位置にあるともいえる。NASDAQは3/5高値を更新し、IT相場で付けた高値5048Pまで大きな節目はない。2009年3月安値を起点としたE計算値4480Pや3/5高値からの調整の倍返し4716Pなどを超えていけるかが焦点となる。
 
 
 23日のNY株式相場はまちまち。発表された住宅関連指数への反応は限定的となり、高値警戒感による利益確定売りが上値を抑えた。ダウ平均は前営業日比9.82ドル安の16937.26ドルで終了した。
 
 材料難の中、序盤から利益確定売りに押される展開となった。株式先物、株価指数オプション、個別株オプションなどの満了日が重なるクアドルプルウィッチングの直後ということも上値の重荷となった。発表された米5月中古住宅販売件数は489万件と市場予想(474万件)を上回る結果となったが反応は限定的。終盤にかけて下げ幅を縮小する場面があったが、ダウ平均はプラス圏には及ばず7日ぶりに下げて終えた。エネルギーセクターなどが引き続き堅調に推移した。
 
 NASDAQは前営業日比0.64ポイント高の4368.68ポイントとなり、約14年2カ月ぶりの水準まで上昇。S&P500は前営業日比0.26ポイント安の1962.61ポイントで終了した。
 
 
FxNet 口座開設