【見通し】(NY市場 株式) オプション期限満了翌週のNY市場14年連続下落

2014年06月23日 20:18

本日のNY株式相場は神経質な展開か。今週を展望してみると、上値の重い動きが予想される。先週末は株式先物取引、株価指数オプション取引、個別株オプション取引、ストック・オプションの4つの取引期限満了日が重なるクアドルプルウィッチングだった。過去の経験則では、6月のクアドルプルウィッチングの翌週の騰落率は過去23年で21年が下落、このうち直近14年は連続で下落しており、全体の平均騰落率は1.2%安である。
 
 先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)が事前のハト派的なものとなったことでS&P500が連日の過去最高値更新、さらにはダウ平均も過去最高値更新となったが、過去の経験則に照らし合わせれば、今週は利益確定の売りが主導しそうだ。
 
 さらに恐怖指数であるVIX指数が10ポイント台と限界まで下がっていることも、逆に先行きに対する警戒感を生むことが予想される。高値圏での値動きは慎重に見極める必要がありそうだ。なお、経済指標では中古住宅販売件数や新築住宅販売件数、耐久財受注が発表される。こうした指標が好結果となり、上値の重さを払拭できるかが注目される。このほか、地区連銀総裁の発言や緊迫化したままこう着状態となっているイラク情勢および原油先物市場の動向にも注意が必要となりそうだ。
 
 
 20日のNY株式相場は上昇。FOMCを好感した相場が継続するなか、M&A報道なども後押しとなり買いが優勢となった。ダウ平均は前営業日比25.62ドル高の16947.08ドルで終了し、過去最高値を更新した。
 
 米主要株価指数は買いが優勢。米FOMCを受け、緩和的な金融環境の継続を好感した相場が続いた。同日はストック・オプション、株式先物、株価指数オプション、個別株オプションの取引期限を迎えることから序盤は荒っぽい動きとなった。しかし、FOMC好感相場のなかで、買いが優勢となった。また、M&A活発化を好感する動きも相場をサポートした。
 
 NASDAQは前営業日比8.71ポイント高の4368.04ポイント、S&P500は前営業日比3.39ポイント高の1962.87ポイントで終了。NASDAQは年初来高値を更新し、2000年4月6日以来の高値水準を付けた。また、S&P500は連日の過去最高値更新となった。
 
 主要株価指数の週間騰落率は、ダウ平均が1.02%高、NASDAQが1.33%高、S&P500が1.38%高だった。
 
 
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