【見通し】(東京市場 為替) 衝撃的な結果なら政策期待で株高・円安も
 
           
              2014年08月13日 08:00    
              									
              
	 
	 
	 
	 
	 
              					
              
              
              
		
		      
                        
                			
              
              
                      
            
          
        
	昨日のNYタイムのドル円は102円前半で上下動。米長期金利の振幅に振らされる状態が先行したものの、次第に感応度を喪失していった。米10年債利回りは2.45%近くまで水準を上げた。FRBメンバーが金融政策を運営していくうえで注目している求人労働移動調査において、求人件数が13年ぶりの水準467.1万件となるなど、賃金上昇の加速を意識させる内容となったことが材料視された。ただ、金利上昇が株価の上値を抑える要因になったことで、円安は進みづらかった。
	ユーロドルは1.3370ドル付近、ユーロ円は136.70円付近まで緩やかに戻した。また、加ドルが堅調。加統計局が、市場予想を大幅に下回った7月の雇用統計を15日に修正するとしたことで、指標の改善期待が高まった。ドル/加ドルは1.0914加ドル、加ドル円は93.65円まで加ドル高となった。
	東京タイムでは、本邦の4-6月期国内総生産(GDP)が注目される。市場の予想中央値は、前期比で-1.8%、前期比年率で-7.0%となっている。消費増税に伴う駆け込み需要の反動や、世界的な需要低迷で輸出の伸びが鈍かったことが影響して、2012年7-9月期以来のマイナス成長となる見通し。結果を受けた市場の反応は大きく分けて2つが考えられる。まずは、市場予想よりもマイナス幅が小さければ、特殊要因による落ち込みと片付けられ、何事もなかったかのように市場関係者の目線は7-9月期の結果に向かうだろう。市場の反応も出にくいかもしれない。
	次に想定以上に落ち込めば、思惑が交錯して荒っぽい値動きとなるか。その場合、初期反応として株安・円高が進むだろう。しかし、数字のインパクトが強ければ、かえって、日銀の追加緩和や来年10月に実施予定の2%追加増税が先送りされるとの政策期待も高まりそうで、初期反応後は株高・円安に振れる可能性はある。もっとも、日銀の追加緩和においては、先日の黒田日銀総裁の会見を踏まえると決して盛り上がっておらず、政策期待も長続きするかどうかは不透明。楽観的な見方で進んだ株高・円安の流れが、あとになって巻き戻される展開もあるか。結果を受けた市場の反応を慎重に見極めたいところだ。また、くすぶり続けるウクライナなどの地政学リスクをめぐるニュースにも警戒が必要だろう。
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