【見通し】(東京市場 為替) 米長期金利上がらず、ドル円伸び悩むか
2014年08月26日 08:00

週明け25日のNYタイムでは、先週末からのドル高の流れが小休止したものの、ドルは対主要通貨で底堅さを維持して推移。この日発表された米経済指標では、もっとも注目度の高かった米7月新築住宅販売件数が41.2万件と、市場予想の42.9万件に届かなかった。また、マークイットが発表した8月のサービス業PMI・速報値は市場予想こそ上回ったものの、2カ月連続で低下していたが反応は限定的にとどまった。ドル円は104円を挟んだ水準で横ばいを継続。ユーロドルは1.31ドル後半まで再び失速し、ポンドドルは1.65ドル後半で上値が抑えられた。
東京タイムでは手がかりになりそうな材料も乏しく、日経平均の動向を眺めながらの展開が予想される。ただ、日経平均も堅調な動きを続けてはいるものの、上値を買う材料も欠けていることから、値動きは限られそうだ。膠着感の強い海外市場の流れを引き継ぎ、ドル円は103円後半から104円前半での小動きが予想される。米長期債利回りは15日に昨年6月以来の水準2.301%まで低下した後はやや戻し気味も、引き続き年初来の低水準での推移が続いており、ドル円は底堅い動きも積極的に上値を追う地合いにはなりにくい。また本日は、プーチン露大統領とポロシェンコ・ウクライナ大統領の首脳会談が予定されており、その結果を見極めたいことから、様子見ムードも強まりそうだ。プーチン露大統領は「ウクライナ軍と親露派武装集団の戦闘停止に全力を尽くす」と述べており、露と欧米の対立の緩和も期待したいが、首脳会談が決裂となれば、リスク回避の円買いが強まることになるだろう。

