【見通し】(東京市場 為替) 海外の流れ受け調整も押し目拾う好機となるか

2014年09月26日 08:00

海外市場では、株安・ドル安・円高が進んだ。中東の緊張や露対抗制裁により地政学的リスクが意識され、アップル大幅下落の影響で米株の調整も強まってセンチメントが悪化。米耐久受注が過去最大の下落幅となったこともマイナスに作用した。ヘッドラインの数値は前月比-18.2%と、市場予想の-18.0%におおむね沿う結果だったが、他の要因と複合で、為替以外も含めた市場全般のポジション調整が進むなかでは、ネガティブなムードを後押しした。ドル円は108.51円まで下落。ユーロドルは1.27ドル半ばへ反発したが、ユーロ円は138.44円の安値をつけている。
 
東京タイムは、海外市場の流れを受け、株安・円高方向で週末の調整が進みそうだ。海外市場でCME日経平均先物がすでに下落していることや、ここ最近は日中の株価の上下に円相場がさほど敏感に反応しないということはあるが、株安は少なくともドル円の押し上げ要因にならない。本日発表の本邦消費者物価指数の結果に対しても、調整が進みやすい地合いのなかでは、ポジティブな面に反応しにくく、ネガティブな材料を拾いがちかもしれない。とはいえ、為替のドル高・円安トレンドが反転するとの見方は皆無といっていい。それだけに市場が間違っていた場合の反動は怖いが、基本的には調整後のドル買い・円売り再開を見込んだ押し目拾いの局面と考えていいだろう。
 
 
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