【見通し】(東京市場 為替) 海外のドル買い・円売り地合い引き継いだ推移に

2014年09月25日 08:00

海外市場ではドル買いが優勢。独Ifo景況感指数の低下が続き、対ユーロでドル買いが進んだ。NYタイムに米新築住宅販売件数が2008年5月以来の高水準を記録したこともドル買い材料。ドル円は、安倍首相が「円安が地方や中小企業に与える影響を注視」と述べるなど過度な円安への懸念を示したことに上値を抑制されながらも、109.15円まで上昇。一方、ユーロドルは1.2774ドルまで昨年7月以来の安値を更新した。ユーロ円が139.01円まで下落するなど、対ドルでの各通貨の下落に押され、クロス円は総じて上値が重かった。
 
東京タイムは特段のイベントがないため、為替は海外市場のドル買い・円売り地合いを引き継いで推移することになるか。CME日経225先物が大阪取引所比で160円高となっており、株価の底堅い寄り付きが想定できることも、ドル円の下支えとなる。月末・期末のフローが値動きを加速させる可能性にも留意したい。株式寄り付きからゴトー日(5・10日)の仲値までの動きが一巡すると、ロンドンタイムのドラギECB総裁の講演などを待つかたちで次第に様子見ムードを強めるかもしれない。スティーブンスRBA総裁の講演が予定されているため、豪ドルが動意することは考えられるが、他通貨の動向に広く波及する展開にはなりにくいだろう。