【見通し】(東京市場 為替) 注目はRBAの物価認識

2014年08月05日 08:00

昨日の海外市場では、対ドルで資源国通貨やポンドに買い戻しが入った。先週末に発表された米雇用統計の余韻が若干あったかもしれないが、どちらかと言えば週明けの調整ムードのなかで、最近のドル高が巻き戻されたような格好となっている。ポンドドルは1.68ドル半ば、NZドル/ドルは0.85ドル前半で底堅く推移。ドル円は30銭程度の値幅で上下に振れたが方向感は乏しい。ユーロドルは1.34ドル前半で小動き。
 
本日の東京タイムでは、豪6月貿易収支、中国7月HSBCサービス業PMI、豪準備銀行(RBA)政策金利・声明などが発表される予定となっている。東京株式市場の動向次第では円相場の手がかりとなるかもしれないが、本日のイベントであればオセアニア通貨主体の展開となりやすい。
 
豪貿易収支は3カ月連続の赤字が見通されている。年初から輸出額がやや失速していることが背景。収支悪化や景気の面から豪ドル売りとなる可能性はあるが、豪金融政策を見通しにくいなかで豪ドルは方向感を失っており、結果に対する反応があっても軽微か。中国7月HSBCサービス業PMIに対する関心も薄いだろう。
 
RBAは政策金利を据え置く見通し。来年前半には利上げが開始されるという漠然とした思惑があるため、声明文で変化を読み取り、市場参加者は印象を積み重ねていくことになる。上振れている消費者物価指数(CPI)に対してどのような認識を示すか注目したい。
 
 
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