【見通し】(東京市場 為替) 核となるテーマ浮上まで慎重ムードも

2014年10月17日 08:00

NYタイムではリスクオフムードが後退した。前日から一転し、この日発表された米経済指標がおおむね良好な結果だったことも歓迎された。米株価や長期金利の持ち直しも支えに、ドル円は一時106.46円まで買い戻された。ただ、直近で下落が目立っていたポンドドルが1.6097ドルまで、ドル/加ドルが1.1227加ドルまで対ドルで上昇するなど、ドルの買い戻しは進んでいない。ユーロドルは欧州タイムにつけた1.27ドル付近から1.28ドル前半まで持ち直している。
 
今日の東京タイムも、大きな値動きをみせた先日の余韻がまだ残るなかで、各通貨が神経質な振幅を演じそうだ。ただ、株価や金利の低下圧力もやや後退しつつあるなか、ドル円は105円半ばでは底堅さを示している。少なくとも東京市場で直近安値を割り込んで、再び動揺が走るような展開は想定しにくい。値動きのあった相場の後だけに、核となるテーマが浮上するまでは慎重ムードが広がることも考えられる。週末要因も絡んだポジション調整をこなしつつ、関連市場の動向を見定めながらの推移になりそうだ。
 
 
 
XEMarkets 口座開設