【見通し】(東京市場 為替) 株価動向に連動も、リスク見極めで小動きか

2014年07月22日 08:09

週明けのNY市場は小動き。マレーシアの民間航空機墜落問題が根強く尾を引いたほか、イスラエル軍によるガザへの侵攻激化などで、関連市場では株安・米債高(利回り低下)が先行する中で、為替市場は目立った反応を示さなかった。午後になり、株価や米長期金利に持ち直しの動きが見られたが、前半と同様に主要通貨の感応度は低かった。
 
ドル円は、101円前半での推移が続いたが、米株価の下げ幅縮小や、長期金利の低下一巡に支えられ、101.40円までわずかに上値を伸ばした。ユーロドルは1.35ドル前半で横ばいが続き、ユーロ円は137円前後、ポンド円は173円付近でドル円の動意につれた。
 
本日から本邦勢が連休明けで市場に参入してくる。この間のシカゴ日経平均先物は、前週末の大阪取引所の先物と比べて65円高となっており、本日の現物株もこの動きを見てまずはリバウンドの流れが先行しそうだ。ドル円・クロス円も株価動向をにらみながら戻りを試す展開が見通せる。ただ、東欧や中東の地政学的リスクがくすぶる中で、株価上昇が力強いものになるかどうかは不明で、ドル円・クロス円の上値追いにも慎重姿勢がにじむだろう。豪州で複数当局者の講演が行われるため、このイベントにはある程度警戒したいが、東欧・中東情勢の行方を見極めたいとの思いから、積極的な取引は控えられそうで、欧州勢が参加してくるまでは足元レンジでの推移が中心となるか。
 
 
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