【見通し】(東京市場 為替) 日米イベント控え足元レンジで推移か
 
           
              2014年07月14日 08:00    
              									
              
	 
	 
	 
              					
              
              
              
		
		      
                        
                			
              
              
                      
            
          
        
	先週末の海外市場は、ポルトガルのエスピリト・サント銀行(BES)をめぐる懸念が和らぐ中、全般的に動意が薄かった。ドル円は、15・16日に行われるイエレン米FRB議長の半期議会証言を控えて様子見となり、101.30円付近で小動き。ユーロドルは、BESの不安定な株価動向を手掛かりに1.3592ドルの当日安値をつけたが、それ以降は1.36ドル中心に振幅した。動意があったところでは、加ドルや豪ドルが軟調。加ドルは、101ドルを割り込んだNY原油先物価格や弱めだった雇用指標が意識され、ドル/加ドルが1.0737加ドル、加ドル円が94.33円まで加ドル安推移。豪ドルは、スティーブンス豪準備銀行総裁の「(米利上げ時に混乱が起こる可能性を考慮すれば)豪ドルは高すぎる」との発言が手掛かりとなり、豪ドル/ドルは0.93ドル後半、豪ドル円は95円ちょうど付近へ水準を下げた。
	東京タイムの為替市場は、株価動向を横目に見ながらも、先週末の流れを引き継いで方向感に欠ける展開となるか。明日に、日銀の金融政策の発表や、FRB議長の議会証言が控えていることで、投資家も様子見姿勢を強めそうである。日銀は、今会合後に中間評価を含む経済・物価情勢の展望レポートを発表する。年内の追加緩和観測は下火となっているが、2%の物価目標の達成を推し量る上で注目される。また、会合の結果がGPIFの基本ポートフォリオ見直しや、今年末とされる政府の消費増税判断など、年後半の重要事項の見通しに影響を与える可能性もある。米国でも、10月の量的緩和第3弾の終了が見通せる中で、金利正常化に向けた動きが今後本格化する。これらの点を踏まえれば、日米イベントへの注目度は高まっており、結果を見る前に投資家が積極的にポジションを構築するとは考えづらい。本日のドル円は、足元の流れが尾を引いて101円割れへの警戒心を抱えながらも、101円前半から半ばでのレンジ相場となるか。
                        