【見通し】(東京市場 為替) 強い米雇用統計後の円売り引き継ぎスタート

2014年10月06日 08:00

先週末のNYタイムは、強い米雇用統計を受けドルが全面高。ドル円は109円付近から109.91円までドル高・円安となり、最近の調整で下押した値幅をほぼ埋めきった。引け値ベースで2008年8月以来の高値を更新し、週足は5週連続で陽線を形成。他通貨は対ドルで大幅下落し、ユーロドルは1.2501ドル、ポンドドルは1.5952ドル、豪ドル/ドルは0.8643ドル、スイスフラン(CHF)は0.9684CHFまで対ドルでの年初来安値を更新した。NZドル/ドルは0.7738ドルまで下落、ドル/加ドルも1.1271加ドルまで加ドル安で推移。加ドルは加8月貿易収支の予想外の赤字も重しとなった。ドルインデックスは2010年6月以来の高水準となる86.75まで上げ幅を広げている。
 
クロス円はドル円の上昇と対ドルの下落に挟まれ重い動きで、ユーロ円は137.10円、豪ドル円は94.95円、NZドル円は84.97円まで売られる場面があった。ポンド円は175円前半、加ドル円は97円半ばで上値が限定的。
 
週明けの東京タイムは、先週末の円売り地合いを引き継いでスタートしそうだ。米株の堅調さが、日経平均株価を下支えしそうなことも、リスク選好の円売りを意識させる。ただ、本日から明日までの日銀金融政策決定会合の結果待ちによる様子見ムードや、シドニー・中国・シンガポールと多くの市場が休場であることは値動きを限定する要因。先週1日につけた2008年8月以来の高値110.09円を試し上振れることも想定できる。だが、上値の重さが確認されれば、利食いの円買い戻しが進む可能性もあり、方向感が定まらないまま欧州勢の動き出しを待つことになるかもしれない。
 
 
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