【見通し】(東京市場 為替) 年末以降を見据えた流れあるが、動意薄か

2014年09月01日 08:11

先週末の海外市場では、ドルが買われた。ドル円は104円台に乗せて引けたうえ、ユーロドルは1.3132ドルまで下げて年初来安値を更新。発表された米シカゴ購買部協会景気指数や米ミシガン大学消費者信頼感は強かったものの、米経済指標は展開を左右せず、月末のロンドンフィックス前後のフローが流れをつけた。ユーロ圏消費者物価指数・速報値が一段と鈍化したことや、ロシアに対する追加制裁観測が拡大していることはユーロの重し。今週の欧州中央銀行(ECB)理事会で緩和措置の追加投入はなさそうだが、いずれ量的緩和(QE)が実施されると見込む声は多い。
 
本日の東京市場でドル円は104円前半でもみ合いか。9月相場入りし、年末あるいは来年以降を見据えた流れがあるなかで、ドルやユーロを中心に動意はみられるが、本日のNY市場がレーバーデーで休場のため動意は限定的だろう。日経平均に動きがあれば、円相場が多少上下する程度か。
 
中国8月製造業PMIや中国8月HSBC製造業PMI・改定値などが発表される予定であり、豪ドルなどオセアニア通貨の手がかりとなるが、明日の豪準備銀行(RBA)理事会や来週のNZ準備銀行(RBNZ)金利発表を控えて中国経済指標に焦点は当たりにくい。特にRBNZ金利発表は利上げの小休止観測があるため、注目度は高い。
 
 
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