【見通し】(東京市場 為替) 小幅な振幅想定されるが小康状態

2014年08月15日 08:03

NYタイムのドル円は102円半ばを中心とした上下。一時2.39%割れまで低下した米長期金利に上値を圧迫されたものの、株価の底堅さが下支えとなって水準を回復させた。米新規失業保険申請件数は31.1万件と、このところのトレンドからすれば若干弱めの数字となったが、市場は米雇用の底堅さを否定するほどの内容ではないと受け止めたもよう。ユーロドルはドル弱含みから1.3408ドル、ユーロ円も137.25円まで買いが先行。ただ、ユーロ圏や独GDPの弱さも尾を引いて押し戻された。豪ドル円は1週間ぶりの高値95.50円をつけ、NZドル円は一時87.13円と5日以来の水準まで上昇した。
 
本日は主だったイベントや経済指標の発表が予定されていない。5日続伸で取引が開始される見込みの日経平均株価を始めとした、本邦の株式相場の動向を眺めながら円相場は小幅な振幅となるか。前日のように、薄商いのなかのまとまったフローが値動きに影響する場面もありそうだが、息の長い流れに発展する可能性は低いだろう。来週からはお盆休み明けで市場参加者が次第に厚みを増してくる予定。断続的に続いた円安や株高が、短期筋のポジション修正を主導にいったん巻き戻されることへは一定の警戒が必要か。
 
 
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