【見通し】(東京市場 為替) 外部環境さえず、ドル円は上値の重さ継続

2014年10月15日 08:00

昨日、ドル円は前日に進んだ円買いの巻き戻しで107.30円台へ戻したものの、日経平均株価が大幅に下落するなかではリスク回避の地合いを脱しきれず、上値は重かった。結局、前日NYタイム後半の急落が始まった地点107.40円を回復しきれず反落。昨日安値をやや下回り、一時106.68円と9月11日以来の安値をつけた。
 
弱い英物価指標が重しとなり、ポンドドルは昨年11月以来の1.59ドル割れとなった。ZEW(欧州経済センター)発表の弱い景況指数や景気悪化見通しを受け、ユーロドルは1.2640ドルまで急落。ポンド円が約1カ月ぶりの170円割れ、ユーロ円が昨年11月以来の安値135.04円まで下落したことも、為替市場全般的の円高推移を促した。
 
東京タイムのドル円は、本日も戻りの鈍さを感じさせる推移か。NY市場でダウ平均が伸び悩み、日経平均も強い動きになりにくい。ドル円は106円台から107円前半へ戻しているが、引き続きリスク回避の円買い戻しが意識される。中国物価指標の発表を受け、中国市場の状況を反映しやすいオセアニア通貨がポジティブに反応すれば、一定の安心感は生じるかもしれない。だが、市場全般に強い方向感を与えるほどの影響はないだろう。
 
 
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