【見通し】(東京市場 為替) 円相場は模様眺め、動意があるなら豪ドルか

2014年06月25日 08:00

昨日の海外市場でドル円は102.17円を高値に伸び悩み。強い米新築住宅販売件数や米CB消費者信頼感指数を背景にドルが買われた後、米株安や米利回り低下を背景に押し戻された。ユーロドルは1.36ドル前後で上下を繰り返した。独Ifo景況感指数は弱かったが、この日の方向感を左右していない。ポンドドルはカーニーBOE総裁の発言を受けて1.69ドル後半まで下落。マンション・ハウス・スピーチに続きタカ派的なスタンスが示されるとの期待感はあったが、同総裁の発言内容はハト派色が強かった。資源国通貨に対してもドル高が鮮明だった。
 本日の東京市場では手がかりとなりそうなイベントが予定されておらず、月末・四半期末要因から基本的に円相場は模様眺めだろう。実需の決済が集中する5・10日(ゴトー日)であるためフロー主体で動意が発生する可能性はあるが、あくまで短期的な動きで、はっきりとした流れは現れにくい。株価動向も短期筋以外の手がかりとはならないと思われる。
 本日はロウRBA副総裁の講演が予定されている。直近のRBA議事録では、これまでと同様に政策金利の据え置き見通しが示されつつも、現在の景気刺激策が十分かどうか確信できないとされたため豪ドルが重くなった経緯がある。RBAが再び追加緩和に目を向けつつあるのか、関連する発言が出れば関心を集めるのではないか。
 
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