【見通し】(東京市場 為替) 今夜に多くのイベント控え様子見ムード

2014年07月03日 08:00

NYタイムの為替市場はドル高・円安。米6月ADP全国雇用者数が、市場予想を大幅に上回る28.1万人の伸びとなったことが背景。ADP全国雇用者数の増加幅は2012年11月以来の高水準を記録し、米6月雇用統計への期待が高まった。ダウ平均は1万7000ドルの大台を前に伸び悩むも小高い水準を維持し、米10年債利回りは6月21日以来の高水準2.628%まで上昇。ドル円は101.75円付近で推移する200日移動平均線を上回り101.85円まで上昇した。一方でユーロドルは一時1.3641ドルまで下落。クロス円はドル買い・円売りに挟まれて動意は限られたが全般的に底堅く、ユーロ円は139.07円、NZドル円は89.34円、加ドル円は95.59円まで上昇し、豪ドル円も95.87円を安値に96円前半に切り返した。
 
東京タイム、ドル円は海外市場の底堅い地合いを引き継いで推移しそうだ。もっともADP全国雇用者数の堅調な結果を受けたドル買いの流れを維持しつつも、欧州中央銀行(ECB)理事会や米雇用統計など注目イベントを今夜に控え、様子見ムードを強めていくだろう。中国非製造業PMIや豪経済指標の強弱によるクロス円の上下に一定の注意を払いつつも、徐々に手控え感が支配的となるか。また、明日に米祝日を控えていることも商いを薄くしそうで、多少のフローが荒っぽい値動きにつながる可能性があることにも気をつけたい。
 
 
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