【見通し】(東京市場 為替) 中国・香港市場休場で静かな月初に

2014年06月02日 08:01

先週末のNY市場では欧州通貨が堅調。ユーロドルは1.3650ドル、ユーロ円は138.89円まで、ポンドドルは1.6778ドル、ポンド円は170.71円まで上値を伸ばした。発表された米経済指標は全体的にまちまちだったが、米長期金利は中盤になって上昇傾向を強め、株式市場ではダウ平均が半月ぶりに過去最高値を塗り替えた。ドル円は101円後半で底堅かったが、対欧州通貨でのドル安を受けて上げ幅は限定的だった。
 週末に発表された中国の5月製造業PMIは、市場予想を上回って昨年12月以来の高水準を示現した。週明け早朝の各通貨はさほどポジティブな反応を見せていないが、米株高もあって市場の雰囲気に暗さはなさそう。ただ、今週は週半ばに欧州中央銀行(ECB)理事会や米5月雇用統計を控えている。東京タイムにおいては明日以降、豪金融施策発表や、引き続き中国の景況感指数の発表が予定されている。月初に伴う新たな取引も期待できるが、中国・香港市場が端午節の祝日で休場ということもあって、本日は全体的に落ち着いたムードとなるだろう。