【見通し】(東京市場 為替) リスク志向をどこまで取り戻せるか
2014年10月22日 08:00
NYタイムでも、ECB追加緩和への期待からユーロ売りが継続した。ユーロドルは米株価上昇や、米長期金利の持ち直しによるドル買いにも押されて1.2714ドルまで売られた。ユーロ円も一時135.69円まで下落。ドル円はユーロ円を中心とした円買いに引っ張られる場面もあったが107.03円まで上昇した。ユーロの影響もあって他通貨も対ドルで弱い動き。ポンドドルは1.6110ドルまでじり安。豪ドル/ドルは伸び悩んで0.87ドル後半、NZドル/ドルは0.7945ドルまで水準を下げた。
昨日はユーロ安も背景にドルが底堅く推移したものの、来週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなかで、先月までのようにドルが一方向で騰勢を強めていく展開は想定しづらい。しばらく不安定な相場が続きそうだが、欧米の株価が目先の底を打ったとの見方も広がるなかで、リスク志向をどこまで取り戻していけるかが焦点となりそう。東京タイムでは本邦9月貿易収支や豪7-9月期消費者物価指数(CPI)が発表される。市場全体に与えるインパクトは限定的になりそうだが、短期的には材料視される可能性も。豪CPIに関しては、豪準備銀行(RBA)が政策運営で重視する基調インフレ率にも注目したい。