【見通し】(東京市場 為替) ドル高の調整が継続か、豪小売売上高が手がかり

2014年08月04日 08:14

先週末の海外市場では、弱い米雇用統計を受けてドルが売られた。早期の米利上げ観測を高める内容ではなかったことが背景。ドル円は102円前半まで下落し、ユーロドルは1.34ドル半ばまで反発した。オセアニア通貨に対してもドル売りが入った。ポンドドルは1.68ドル前半まで軟調に推移。弱い米雇用統計によるドル売りは限定的で、予想を下回った英製造業PMIを受けたポンド売りのほうが優勢だった。
 
本日の東京タイムでは、先週末の米雇用統計を受けた余韻が継続しそうだ。発表前の段階から早期の米利上げ観測は強くなかったが、今回も賃金の伸びは相変わらず弱く、ハト派の米金融当局者に対する圧力は増しそうにない。最近はややドル高に振れていたため、調整を交えてドル売りが優勢か。ドル円は5月21日以降の上昇チャネル上限を試した後に反落する格好となっており、短期筋の円売り・ドル買いは巻き戻されやすいと思われる。
 
本日手がかりになりそうなのは6月の豪小売売上高である。雇用も含めて消費の動向に懸念はないが、2カ月連続で前月比マイナスとなっているため、市場予想の+0.3%程度に持ち直さないと豪ドル売りにつながりやすい。ただ、消費が市場予想の伸びからかい離しても豪金融政策見通しに変化があるとは思えず、豪小売売上高を受けた反応は長続きしないだろう。
 
 
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