【見通し】(東京市場 為替) ドル円高値圏維持へ

2014年09月19日 08:00

NYタイムではドル買いが先行し、ドル円は108.97円まで上値を伸ばした。ただ、その後はFOMC後のドル高の巻き戻しや、弱い米住宅指標などを嫌気して失速。ユーロドルは1.2931ドルまで水準を回復。ポンドドルはスコットランド独立に関する投票の行方をにらみつつ、4日以来の1.64ドル台を回復して1.6409ドルまで上値を伸ばした。クロス円はユーロ円が140.53円、ポンド円が178.37円、スイスフラン(CHF)円が116.46円まで水準を上げた。対ドルの反発と株高による円売りで底堅さが目立った。
 
ドル円は多少の下押しはあっても、高値圏を維持して推移するか。米株式市場で、ダウ平均やS&P500が終値で史上最高値を更新。CME日経225の精算値(16145円)からは日経平均株価の年初来高値更新の可能性も視野入りしている。株高による円売り安心感に加え、FOMCで示された金利見通しを好感し、短期・中期を主導に米国債利回りの上昇圧力が強まっていることもドル高を通じてドル円の下値を支えそうだ。週末を控えたフローへの警戒は必要だが、関連市場の動向を背景に調整も軽微にとどまりそうだ。
 
そのほか、早朝にはスコットランド独立投票で投票率が90%を超えたとの報道があるなか、英民間調査会社YouGovは独立反対支持が過半数を上回るとの予想を発表。ポンドが対ドル・対円で前日の高値を上回っている。日本時間昼過ぎには大勢が判明する予定。英国への残留が決定した場合のポンドの伸びしろはすでに限定的となる可能性もあるが、市場のかく乱要因だっただけにイベント通過後もしばらくは値動きが荒くなることは予想されるため注意したい。
 
 
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